クレマチス

ナギ 初めましての方もそうでない方もこんばんは。どうも、ツキナギの後の方、ナギで御座います。皆さまいかがお過ごしでしょうか。


 外からは 梅がとび込む 福茶哉

 皆さまは、この句をご存知でしょうか。恥ずかしながら、僕はつい先日まで知りませんでした。

 この句を詠んだのは、誰もがよく知る小林一茶。「やせ蛙~」が有名ですね。

 ではでは、この句と小林一茶について……と言いたいところですが、残念ながら僕が言いたいことはそっちではないのです。日本文学と俳句短歌、裏話はツキに丸投げです。(/・ω・)/

 改めてこの句を見て、一つ首を傾げませんか?(一つであることを願ってます!) 「福茶」って何か知ってますでしょうか。

 立春からはじまる新しい年に初めて汲んだ水を「若水」と言います。健康や豊作、幸せを招く水として知られています。正月に神棚にお供えしたその若水で淹れたお茶を「福茶」というそうです。


 さて、何でこの話をしたかと言いますと、今回のテーマは予告通り、「暦」にしようかなーって思ったからなんですね。ほら、もう一個出てきたでしょ?「立春」って言葉。

 ちなみに、立春は、2月4日頃、および雨水までの期間。旧暦ではこの日が1年の始めとされていたため、決まり事や季節の節目はこの日が起点になってます。

 (八十八夜、二百十日、二百二十日も立春から数えるそうですね)

 そうそう。「寒中見舞い」は立春の前日までで以降は「余寒見舞い」(2月下旬頃まで)になるって知ってますか?知らずに出して居たら……と思うとぞっとしません笑


 それに関連して、「節分」というモノがあります。2月3日の楽しい楽しい鬼の日!と言いたいところですが、これまたちょっと勘違い。

 本来、節分というのは立春・立夏・立秋・立冬の前の日のことを指します。旧暦では立春の頃が一年の始めとされ、最も重要視されていたので、節分といえば、一般的に立春の前の日を示すようになっただけなのです。(立春を新年とすると、節分は大晦日にあたるので、現在でも節分のことを「年越し」という地方もあるそうです) だから、簡単には「2月3日の~」とは言っちゃいけないんですね。

 鬼の日って言うと、豆まきをするのが恒例ですが、「鬼は外!」って言わない地域や神社・寺もあるそうなんです。

 面白いですよね。こんなに小さい島国のクセに、同じ祭りでも違ったしきたりがあるなんて。それと、実は豆まきの豆の投げ方には決まりがあるって知ってましたか?


 あと知っておかなければならないのは「雨水」ですね。2月18日ごろ。雨水の期間としては三月の頭まで、ですけどね。

 一応、降る雪が雨に変わり、氷が溶けだす頃として農耕の準備を始める目安とされていたそうですが……うん。まだまだ雪は降ってるよなぁ。それに。兎に角寒いし。

 昔の人は本当に農耕の準備を始めてたのかなぁ、と想像するとちょっと楽しくなりますね。


 とはいえ、「雨水」なんて暦の勉強をはじめてからその存在を知りました。そして、それらと自然のかかわりを知るたびに、面白い反面、日本人でありながらこういった日本特有の暦とかについて何も知らないんだなーって思ってちょっと落ち込んだりしています。


 「二月」という極々小さなくくりだけで、知らない事がわんさかと出てくる。

 日本人として生まれてきたからには、ちゃんとこういう文化をしって、胸張って「こういうモノがあるんだ!」って言いたいと思うのは僕だけでしょうかね。


 なーんてつらつらと考える今日のナギさんです。とまあ、そろそろこの辺にしておきましょう。偉そうに色々書いても僕自身まだまだ勉強不足ですからね。また、いろんなお話が出来るように研究をして置くことといたします。

 というわけで、本日のツキナギ発狂日誌・ナギ部門、これにて閉幕……!!

ツキナギ発狂日誌

法政大学多摩キャンパスに通う凸凹だけど中身はよく似たツキとナギが綴る日々の(発狂)日誌。

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